社内物流をクローズアップしたレポート
このコラムでは、AZAで取り組んでいる『自動化・ロボティクス化推進プロジェクト』について紹介しています。
AZAの社内物流セクションを中心に、スタッフの心身の負担軽減、生産性向上を目的とした様々な施策を行っていこうという取り組みです。
その目的は―――
・AZAのサービスを安心してご利用いただくために、社内セクションについて知っていただく。
・物流の効率化の一例として、業界内でシェアしていく。
本コラムを通して、AZAを中から支えている部署について少しでも興味を持っていただいたり、イベント業界における物流改善の一助になれば幸いです。
プロジェクト発足の経緯をまとめた『#1 自動化・ロボティクス化推進プロジェクト – 発足 –』も是非ご覧ください!
なぜRFID?
RFIDとは?
RFID(Radio Frequency Identification)とは、電波を用いてRFタグのデータを非接触で読み書きするシステムです。
引用元:https://www.denso-wave.com/ja/adcd/fundamental/rfid/rfid/index.html
QRコードやバーコードにはない利点が大きく3つあります。
1. 複数のタグを一括で読み取れる
2. 電波が届く範囲であれば距離が離れていても読み取れる
3. タグが箱の中に隠れていても読み取れる
QRコード管理からRFID管理へ
現在AZAでは全商品にQRコードが貼られており、ハンディターミナルで一つ一つ入出庫時にデータを読み込んで基幹システムに送ることにより正確な照合と管理を行っています。
しかし、多量の機器の読み込みを行うとなると時間がかかり、ミスも増えてしまいます。
そこで複数のタグをミスなく一括でスキャンできるRFIDの導入をプロジェクト内で決定しました。
RFID導入の課題
タグの選定とケースの見直し
課題
AZAでは様々な形状の商品や金属素材の商品、ケーブルなどの小さく細かい商品も一つ一つ管理を行っています。
小さく、かつ感度の良いRFIDタグの選定が必須となりますが、商品の形状ごとに種類の異なるタグを選定する必要があります。
シール型・金属対応型・チップ型・縫込み型など様々なタグを候補に上げ、検証を続けました。
しかし、ケースがない商品や小さすぎる商品などのタグの貼り付けが出来ない商品も存在しています。
解決策
RFIDの運用に合わせて新たなケース管理に変更することで解決しました。
スキャンの難しさ
課題①
一般的にはゲートに固定式のリーダーを設置し商品を一括スキャンする方法が主流となっています。
しかしAZAの商品は前述したとおり小さい商品が多数存在します。運搬時は折りたたみ式のコンテナなどに入れるため、ゲートを通すだけのスキャン方法だとどうしてもコンテナの中央に置かれた商品は読み取りがうまくいきません。
解決策
手持ちタイプのハンディリーダーを導入して、「読み込みにくい商品は人間が読み込みに行く」というオペレーションにすることにより解決しました。
課題②
前述の通りRFIDには距離が離れていてもタグが付いていれば読み取ることが出来るという特性があります。
一見便利な特性に見えますが、裏を返すと離れていても全てのタグを読み込んでしまうということでもあります。
つまり作業者が読み込みたくない商品まで意図せず読み込んでしまうため、正確な読み込みが出来ているかどうかが分かりません。
出庫時の照合に関しては、基幹システム側で読み込む商品を制限する仕様にしているため解決しています。
ただ、入庫時の照合に関しては弊社の管理方法上制限することが出来ず意図しない商品まで読み込んでしまいます。
解決策
移動式の電波遮断ボックスを作りその中でハンディスキャンを行うことにより解決しました。
まとめ
今期から各種RFIDタグ、ハンディリーダー、電波遮断ボックスのテストを重ねながら運用に向けて準備を進めております。
RFIDでの管理・運用が始まれば入出庫処理のスピードと確実性が格段に上がります。
これからもエージーエーコーポレーションは物流業務の効率化のため、様々なことにチャレンジしていきます!
知識と現場経験豊富なわたしたちにご相談ください。
お客様から高い評価をいただいている迅速かつ柔軟な対応力で、プランニングからオペレーションまでトータルにサポートいたします。