ShowShiftはこうして生まれた

AZA初の自社開発クリッカー「ShowShift」を2024年12月にリリース!

この度、AZA史上初の自社開発プロダクト「ShowShift」が、12月に発売されました!

ShowShiftは、数々のビジネス・セミナー系イベント現場を経験してきたAZAが、「こんなものがあったらいいのに」という声を集めて開発した業務用ワイヤレスクリッカーです。
昨年企画が立ちあがり、およそ1年半をかけてついにリリースまで来ました。

開発者コメント

メンテナンスサービス部 研究開発職
稲葉 省源

今回、社内のイントレプレナー制度の提案をきっかけにShowShiftの開発責任者となりました稲葉です。
この1年は「より遠くにより確実に」を念頭に安心してご使用頂けるプロ向けのクリッカーの開発に従事してきました。
最初は数人で始まったプロジェクトですが、今では本当に多くの方々のご協力を賜わり大きなチームとなりました。
試作品が出来た時の感動を多くの方々と共有できたことが本当に嬉しかったです。
AZAのこれからのイベント業界に寄与する製品・サービスの研究開発にご期待頂けますと幸いでございます。

開発コンセプトは「プロフェッショナルクリッカー」

世の中には既に大量のクリッカーが出回っています。
そんな中で後発のAZAがクリッカーを作るなら、現場経験を活かし、顧客の声を反映しながらオリジナリティのあるものでなくてはいけません。
長い議論のうえ決まったコンセプトは「プロフェッショナルクリッカー」というシンプルながら、ハードルの高いものになりました。

さらに、何を以て「プロフェッショナル」と謳うことができるか考えた結果、以下の3点を重点に置くことにしました。

・ハイスペック
・プレゼンター(使用者)と技術スタッフ双方にとって使いやすい
・一目で他社製品と違うと分かる先進的なデザイン

研究開発チームの技術力によって実現した安定的な長距離通信

3Dプリンターで作成したサンプル ※製品版とは異なります

今回のクリッカー開発は、AZA内で様々な技術開発や検証を日々行っている研究開発チームを中心に行われました。
内部の基盤、部材、レーザーモジュール等の選定を行い、組立ても研究開発メンバーの手作業で行われています。

ワイヤレス機器の善し悪しを決めるのは通信の安定性です。
プレゼンターがストレスなくスライドを送れるように、強い電波を他の電波に干渉されることなく飛ばすことが重要です。

民生用に流通しているクリッカーは2.4GHz帯を使用しているものが多いです。
Wi-FiやBluetoothでも使われている周波数帯域で、一般化している分、干渉のリスクが高い傾向にあります。
ShowShiftはあらゆる規模の会場に対応できるように、920MHz帯という周波数帯域を使用しています。
障害物に強く到達距離も長いという特徴があり、本製品は500m離れたところからでもスライドを送ることができます。

技適マークも取得済みで、日本の電波法令をクリアしています。

プロダクトデザインの難しさ

得意分野とも言える「中身」の部分に対して、「外身」となるデザインは難航しました。
ただカッコいいガジェットを作ればいいというわけではなく、使い勝手の良いものでなくてはなりません。

まずは、AZAでレンタル在庫として所有している既存製品の研究と、営業に集まったお客様のフィードバックの分析を行いました。
そうして導き出された使いやすいクリッカーの条件は、まずボタンがシンプルであること。

初期の送信機デザイン候補 ※製品版とは異なります

もうひとつは適度な重厚感です。
この点については、「薄くてコンパクト」の方がいいという意見と二極化します。
薄くてコンパクトなクリッカーには相応の利点がありますが、イベント現場においては、紛失したり、プレゼンターがポケットに入れたまま持ち帰ってしまうなどのデメリットもあります。

検討の結果、ShowShiftは適度な重厚感のあるクリッカーにすることにしました。
厚みを持たせることで、ボタンの推し心地もしっかり操作感のあるものにすることができました。

初期の受信機デザイン候補 ※製品版とは異なります

一方で技術スタッフにとって使いやすいクリッカーとはなにか…?

AZA開発チームはこれを、「動作に問題がないか確認しやすい」と定義しました。
ShowShiftにおいては、受信機のステータスランプの視認性にこだわることにしました。
受信機正面の面積のおよそ40%を窓部が占め、LEDステータスランプが綺麗に拡散するように試行錯誤しました。

名前の由来

製品ロゴも自社でデザインし、プロのデザイナーに調整していただきました

「ShowShift」には「魅せるものを切り替える」という意味があります。

「見せる」ではなく敢えて「魅せる」としたのは、ShowShiftを使用したプレゼンターのプレゼンが成功し、オーディエンスを魅了してほしいという想いが込められているからです。
イベントに従事する企業として、サービスをご利用いただいたお客様のイベントを成功させたいというモットーは、レンタルもプロダクト開発も同じです。

"あったらいいな"をカタチにする

AZAのサービスをご利用いただいた方が最も評価してくださるのが対応力です。

今回のクリッカー開発も、「こんなクリッカーがあればね」という何気ない現場の声からスタートしました。

現場や業界全体のニーズに常にアンテナを張り、より良いイベントを作り上げるために社内のあらゆるリソースを活用して要望に応える。
ShowShiftはそんなAZAのホスピタリティを具現化した製品です。

メディア掲載

【映像音響機材レンタル会社が自社開発
AZAが考えた理想のワイヤレスクリッカー「ShowShift(ショーシフト)」を12月から販売開始【エージーエーコーポレーション】

https://www.eventbiz.net/?p=148142

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30年間イベント現場をサポートしてきたAZAは、豊富な知識と現場経験を蓄積しています。
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記事を書いた人

石平 理己

2018年入社 販促・マーケティング室 所属|AZAのコーポレートサイト、SNSなどメディア全般の管理運営やWEBマーケティングの他、インハウスデザインを起点としたインナーブランディングを担う。